よくある質問/放射能検査
放射性物質の含有量を検査いたします。食品等の安全性の確認にご活用ください。
検査の内容につきまして、ご不明な点がございましたらお問い合わせください。
検体必要量はどれくらいですか?
NaI(Tl)シンチレーションスペクトロメータを用いたスクリーニング検査では、液体(水試料・牛乳等)は1L程度、食品等であれば1kg程度が必要となります。ゲルマニウム検出器を用いた精密核種検査では液体は300mL以上、食品等は300g以上が必要です。
尚、記載の必要量で正確な測定ができる検査精度を確認しております。
検体が食品以外ですが、検査はできますか?
食品以外でも検査を受託しておりますので、検査の可否につきましては別途ご相談ください。尚、測定容器を溶かす有機溶媒や揮発性の高い溶液は検査ができませんので、予めご了承ください。
一度に検査できる数はどれくらいですか?
検体の受領状況により変動するため、まずはお問い合わせください。こちらからお客様のご要望にあったプランをご案内させていただきます。
報告書の内容はどのようになりますか?
核種スクリーニング検査、精密核種検査の場合、放射性ヨウ素としてヨウ素131、放射性セシウムとしてセシウム134とセシウム137の測定値、及び、セシウム134とセシウム137の合計値をご報告いたします。
スクリーニング検査で暫定規制値以上の値となった場合、どうすればいいですか?
核種スクリーニング検査で基準値以上、特に、一般食品で100Bq/kg、水で10Bq/kg以上となった場合、精密核種検査を推奨いたします。
検体必要量以下での検査は可能ですか?
精密核種検査で対応可能です。ただし、必要量以下ですと容器に詰めた際、空間ができてしまうため、検出下限値に若干の影響が生じます。検出下限値が大幅に高くなることはございませんが、この点をご了承いただければお受付可能です。
※核種スクリーニング検査でも対応可能ですが、ご了承いただきたい点がございますので、まずはご相談ください。
核種スクリーニング検査と精密核種検査の違いはなんですか?
放射能の検出に用いる「検出器」と「検査精度」が異なります。それ以外につきましては同様となります。両方ともにヨウ素131、セシウム134、セシウム137の定量が可能ですが、「ゲルマニウム半導体検出器」を用いた公定法による測定が必要な場合は「精密核種検査」をご選択ください。
尚、核種スクリーニング検査で使用する「NaI(Tl)シンチレーションスペクトロメータ」につきましては、20g程度の検体で測定する機器が用いられる場合がありますが、サンプリング量が少ないためBq/kgに換算した場合誤差が大きくなります。そのため当社では誤差の少ない「1kg」程度で測定を行う機器を用いており、より「ゲルマニウム半導体検出器」による公定法に近いサービス内容としております。食品中の放射性セシウムの測定が可能な機器として公認された手法ですので、食品等の安心・安全の確認にご活用ください。
検査会社ごとで検出下限値がばらばらですが、どのように考えればいいですか?
各社が設定している検出下限値は、使用機器の違い、測定時間の違いで主に変わります。ただし、測定時間を延ばす等、測定条件を変えることにより検出下限値の調整が可能です。尚、検出下限値は検体毎、検査毎に変動する点には注意が必要です。(例:機械の検出下限値が10Bq/kgと記載されていても、検体によっては実際に測定した場合、10Bq/kgの下限値とならない場合がある。)
例えば検体の密度、検体の種類、測定に用いる検体量により検出下限値が変動いたします。官公庁の公定法等では核種の定量を行う場合、正確な結果を得るためには測定ごとに検出下限値を求めることが重要とされております。つまり、機器の性能だけでなく、検体ごと、測定ごとに検出下限値を評価することが重要です。
核種の定量が可能な当社の「精密核種検査」、「核種スクリーニング検査」では、公定法や通知法に基づき測定毎に検出下限値を求め、より正確な測定を実施しております。検査についてのご不明な点にもお答えしておりますので、お気軽にご相談ください。