グルテンフリー確認検査

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グルテンフリー確認検査

グルテンフリー食品を対象に、麦類に含まれるグルテンを含有していないかについて検査します。「グルテンフリー」として消費者に確かな付加価値をお届けすることができます。

小麦などの穀類に含まれるグルテンについて、食品中含有量を確認

  • 検査可能形態:食品

検査の特徴

マフィングルテンとは、小麦、大麦、ライ麦などの穀粉を調理加工するときに生成されるタンパク質複合体を指します。グルテンはパンや麺類のもちもち感やコシを作るために必要な成分であり、小麦粉では含有タンパク質の大半を占めています。一方、人によってはグルテンの摂取を原因とするセリアック病(celiac disease)のためにグルテンを含む食品を食べられない場合もあります。
また、最近では「グルテンフリー」と呼ばれる食品や食事法が話題となっており、アメリカでは食品医薬品局(FDA)によりグルテンフリー表示基準としてグルテン含有量20ppm(μg/g)未満という数値が定められました
これらの背景から、当社ではグルテンフリーの適正な表示のための確認検査を行えるようにしました。

FDAサイト(英語)

  1. 食品のグルテンフリー表示(Gluten-Free Labeling of Foods)
  2. Q&A:グルテンフリー食品表示最終規則(Questions and Answers: Gluten-Free Food Labeling Final Rule)

グルテンフリー認証機構GFCOについて

米国では2005年に非営利団体のグルテンフリー認証機構GFCO(Gluten-Free Certification Organization)が設立されました。消費者に食品の安全性を保証することを目的として、グルテンフリー商品の製造業者に対して製造過程全体を通じた品質評価と管理対策を用いて認証サービスを提供しています。
また、GFCOは製品におけるグルテンの含有量を10ppm(μg/g)以下という基準(※)を設けております。この団体から厳格な審査を受け、基準を満たしていると認められると、製品にグルテンフリーの認証マークを表示することができます。

GFCOサイト(英語)

  1. GFCO認定規格(GFCO Certification)

ヨーロッパセリアック協会AOECSについて

ヨーロッパでは1988年にヨーロッパセリアック協会AOECS(Association of European Coeliac Societies)が設立されました。AOECSではグルテンフリー食品の生産における生産者および食品安全監査会社のガイドラインとなるAOECSグルテンフリー規格を公開しています。食品中のグルテン含有量が20ppm(μg/g)未満のものを「グルテンフリー(gluten free)食品」と表示できるとしています。

AOECSサイト(英語)

  1. AOECSグルテンフリー規格(AOECS Gluten Free Standard)

事例紹介

  • 例1:製品にグルテンが含まれないことの最終確認を行いたい。
  • 例2:取り扱っている商品のグルテンフリー表示について、科学的に証明したい。
  • 例3:GFCO認証商品について、認証基準を満たしていることの裏付けのため、グルテン含有量10ppm以下であることを証明したい。
  • 例4:海外へグルテンフリービールの輸出を検討しているが、発酵の影響でグルテンが分解している可能性がある。より正確な数値を得たいのでELISA競合法で検査がしたい。
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検査方法について

グルテンフリー表示基準を定めたFDAでは、製品の最終確認に適した検査キットとして、森永生科学研究所社製のWheat/Gluten ELISA Kit、R-Biopharm社製のRIDA SCREEN Gliadinの2つのELISAキットを挙げています。
また、FDAはこれらのキットでは分解の進んだグルテンは正確に検出できないとして注意喚起していますが、当社ではその短所を補うことのできるR-Biopharm社製のRIDA SCREEN Gliadin Competitive(競合法)キットによる測定も行っています。これは、GFCOなどの認証規格等でも、高加工度食品向けの分析法として挙げられています。
本検査では、これらのキットで得られた測定値をグルテン相当量に換算し、その数値をご報告します。

検査キットの種類と特徴

検査キット 対象となる検体 検出対象 定量範囲
Wheat/Gluten ELISA Kit 一般的な食料品 グリアジン
セカリン
ホルデイン
1〜20ppm(μg/g)
RIDA SCREEN Gliadin 5〜20ppm(μg/g)
RIDA SCREEN Gliadin competitive グルテンフリーであることが前提の発酵食品、加水分解食品 上記の加水分解後のペプチド断片 10〜90ppm(μg/g)

各種認証や規格への対応キットは、「よくある質問Q&A05」をご参照ください。

米粉製品の普及のための表示に関するガイドラインについて

平成29年3月29日、農林水産省より『米粉の用途別基準』および『米粉製品の普及のための表示に関するガイドライン』が策定されました。

これによると、米粉の「ノングルテン(Non-Gluten)」表記にあたっては、「食品表示基準について」(平成27年03月30日消食表第139号消費者庁次長通知)の別添「アレルゲンを含む食品の検査方法」に定める特定原材料等の定量検査法を準用することとなっています。
国内市場向け米粉・米粉製品のノングルテン(Non-Gluten)表示適正確認の場合は、食物アレルギー(アレルゲン)検査をご利用ください。

このページは、ビジョンバイオのグルテンフリー確認検査のページです。
グルテンフリー食品を対象に、麦類に含まれるグルテンを含有していないかについて検査します。